「保育士の仕事が憂鬱に思ってきている」
「保育士をしていて気分が落ち込むことがある」
「保育士に向けたうつ病をチェックする方法はあるの?」
このような悩みを抱えながら仕事をしている保育士が多くいらっしゃいます。
本記事では、保育士でうつ病の疑いがある症状がどのようなものがあるかわかる内容になっています。
- 保育士のためのうつ病チェック
- 保育士に向いてない人の特徴
- 保育士に向いてないと感じた時の対処法
うつ病とはどんな病気なの?
うつ病とは、精神疾患の一種であり、気分の低下や興味や喜びの喪失など、慢性的な抑うつ状態が特徴です。
一般的には、日常生活における機能の低下や身体的な症状といった症状が見られます。
ストレスを受けるとイライラや不安を感じますが、心身が健康な状態であれば、時間が経つと治まります。
しかし、うつ病の場合、ストレスなどにより脳内の神経伝達物質がうまく機能せず、「抑うつ状態」になります。
この抑うつ状態が2週間以上続く場合が「うつ病」です。
こんな症状が出たら要注意!うつ病チェック
保育士の方の中にも「もしかしたらうつ病かも」と心配されている方がいらっしゃるのではないでしょうか。
うつ病の主な症状を知っておくことで、当てはまる症状が出た時にすぐに対処することができます。
当てはまる症状がある場合は、自己判断せずに、必ずかかりつけの医者に相談しましょう。
うつ病の主な症状には以下が含まれます。
- 気分の低下や沈んだ気分
- 興味や喜びの喪失(活動への関心の減少)
- 疲れや倦怠感
- 集中力や注意力の低下
- 自己価値感の喪失や罪悪感
- 睡眠障害(過眠または不眠)
- 食欲の変化(過食または食欲不振)
- 思考や行動の遅延または不安定さ
これらの症状が2週間以上持続し、日常生活や社会的機能に支障をきたす場合、うつ病の診断が行われることがあります。
保育士の仕事をしていて、このような症状が出たら要注意ですので、前提としてこのような症状が出る前に休みを取るなどすることが大切です。
保育士が向いてない人の特徴
前の章で解説したような症状が出るということは保育士の仕事が自分の性格や考え方にあっていない可能性もあります。
保育士に向いていない人の特徴をいくつか紹介します。
- 子どもへの理解や関心の不足:保育士は子どもたちとの関わりが中心となる職業です。
子どもたちの成長や発達に対する理解や関心が不足している人は、保育士としての適性が低い可能性があります。 - 責任感や忍耐力の欠如:保育士は子どもたちの安全や福祉に責任を持つ重要な役割を果たします。
責任感や忍耐力が不足している人は、保育士としての業務を遂行することが難しくなるかもしれません。 - 柔軟性の欠如:保育士は予測不可能な状況に常に対応する必要があります。
柔軟性がない人は、変化や予期せぬ出来事に対処することが難しくなる可能性があります。 - コミュニケーション能力の不足:保育士は子どもたちや保護者、同僚と円滑なコミュニケーションを取る必要があります。コミュニケーション能力が不足している人は、関係を築くことが難しくなります。
- 自己中心的な考え方:保育士は子どもたちのために尽くすことが求められます。
自己中心的な考え方を持っており、他者への配慮や思いやりが欠けている人は、保育士としての適性が低いと考えられます。
これらの特徴がある人は、保育士としての適性が低いとされることがありますが、仕事で得た経験やトレーニングによって変わってきます。
性格や考え方があわないことがストレスとなり、うつ病の症状が出ることもあるため、自分にあっている仕事を探すということも選択肢の一つです。
保育士が向いてないと感じた時の対処法
自分には保育士が向いてないなと感じた時には、それがストレスとなり、気分が上がらず、負の感情の連鎖となってしまうことがあります。
保育士に向いてないと感じているのであれば、以下のようなステップを考えることが解決の役に立つかもしれません。
- 自己評価を行う:まずは自分自身と向き合い、なぜ保育士向いていないと感じるのかを客観的に考えてみましょう。
自分の強みや弱み、興味や価値観といった要素を振り返ります。 - 相談する:家族や友人、信頼できる相手と感じたことや悩みをシェアし、アドバイスやフィードバックをもらうことが大切です。
時には専門家やキャリアカウンセラーとの相談も有益です。 - 転職を検討する:保育士が自分に合わないと感じた場合、他の職種や業界に転職することを考えることができます。
自分の興味や能力に合った職場を探し、新たな挑戦をすることも良い選択肢です。 - 趣味や関心事に時間を割く:保育士の仕事が合わないと感じた場合でも、自分の趣味や関心事に時間を割ることは大切です。
心身のリフレッシュやストレス解消に役立ちます。 - スキルや知識の習得:保育士が向いていないと感じる理由に、スキルや知識の不足がある場合もあります。
その場合は、自分の強化すべき部分を見つけ、それに向けて学ぶことも重要です。 - キャリアの方向性を再考する:保育士が向いていないと感じた場合でも、その先にはさまざまなキャリアの可能性があります。
自分の興味や能力、価値観に合った方向性を再考してみることが大切です。
これらのステップを踏んで、自分自身と向き合い、適切な方向性を見つけていくことが大切です。
時には複数の選択肢を検討し、自分にとって最善の道を見つけることが重要です。
保育士に向いてない人が転職するべきところ
本章では、転職したい保育士さんに向けて、保育士におすすめしたい転職先を紹介します。
収入やスキル、プライベートとの両立ができるかなどの視点でおすすめしています。
自分が何を大切にしているか?と照らし合わせながら、今後のキャリアプランの参考にしてみてください。
保育士の資格を活かせる!保育園以外の職場
保育士の資格を活かして保育園以外の職場へ転職したい場合、どのような転職先を選べばよいのか詳しく紹介します。
病院内保育所
病院内の保育所は、その病院で勤務しているお医者さんや看護師さんの子どもを預かる施設です。
病院内や病院に併設されており、一般的な保育園とは違った雰囲気で仕事ができるでしょう。
主に少人数制で、じっくり子どものお世話ができるのも魅力のひとつ。
大病院が院内保育所を運営している場合は、その病院の水準に合わせて給与や福利厚生が設定されている場合もあり高待遇が期待できます。
企業内保育所
企業のオフィス内や企業に併設された保育施設で働く方法もあります。
小規模でゆったりとした保育ができ、運動会やお泊まり会などの大きな行事がない施設も多いよう。
お休みは企業の定休日に合わせるため、毎週「土日」が休日になるというケースもあります。
本社勤務
本社勤務は、保育園の事務作業や採用などさまざまな業務を担う運営をサポートする仕事です。
時には、系列園に保育士としてヘルプで呼ばれることもあるかもしれません。
デスクワークに取り組みながら、子どもと接することもできる仕事として、人気が高い職種といえそうです。
児童発達支援サービス
児童発達支援施設は、障がいのある0歳〜6歳児までの子どもに寄り添いながら、療育を行なう仕事です。
個別の計画を立て、保護者と協力しながら生活や遊びのサポートを行なうため、やりがいを感じられる場面も多いでしょう。障がい児の療育に興味のある方は、転職先の選択肢として考えてみましょう。
放課後デイサービス
障がいのある6歳〜18歳までの子どもの療育を行なうのが、放課後等デイサービスです。
※条件によって20歳までの療育の可能性もあり
個別の計画を立て、子どもの自立に向けてさまざまなサポートを行ないます。
長期的に障がい児の成長を見守りたい、じっくり関わっていきたいという方にはぴったりな職場ですね。
児童館
児童館は、放課後や夏・冬休みの長期間のお休みに、小学生以上の子どもを預かる施設です。
夏祭りやクリスマス会といった行事の企画や運営などを行ない、子どもたちが楽しく過ごせるようにサポートします。
未就学児を中心に預かっていた保育士さんにとって、児童館は新たな経験を詰めるチャンス!
6歳以上の子どもと関わることで、さまざまな発見がありそうですね。
幼児教室
保育士経験を活かし、幼児に向けたダンス、英語、ピアノ教室などの講師として働くのも選択肢のひとつでしょう。
幼児教室にはさまざまな種類があるため、自身の得意分野を活かせるかもしれません。正社員求人もあれば短時間のパート求人もあるので、求人情報をしっかりと探してみるとよさそうです。
ベビーシッター
保育士の新たな選択肢として注目されるベビーシッター。
少人数での保育、より家庭と密接した保育をしたい人に向いているのではないでしょうか。
場合によっては、ご自身のプライベートに合わせた働き方も可能かもしれませんよ。
託児スタッフ
保育園や幼稚園での激務に耐えられず退職する場合、転職先のひとつとして多いのが託児所ではないでしょうか。
託児といっても働く場所の選択肢はさまざまです。
ホテル、ショッピングモール、美容室、歯医者さんなど、保育をしながら全く別の業界を知ることができるかもしれません。
保育士の経験を活かせる!異業種の職場
保育経験を活かせる異業種の職場を紹介します。
事務
事務職も選択肢のひとつでしょう。業界的に今後はより一層、電子機器で情報処理を行うICT化が進んでいきます。
パソコン操作が得意な方、コツコツ作業にとりくむのが得意な方は、これまでの業務経験も活かしながら働けそうですね。
介護
介護士は、人手不足や低賃金など保育士の労働条件と似ている部分も多くあるでしょう。
しかし、保育士と同じ福祉の分野であり人の役に立つ、やりがいのある仕事でもありますね。
アパレル
アパレルスタッフの接客では、保育園の保護者対応などで培った対人スキルが活かされるのではないでしょうか。
元保育士さんの中には、子ども服売り場の店員さんへ転身している方もいるかもしれません。
営業
営業は、さまざまな場所に訪問する体力、相手と良好な関係を築く対人スキルなどが必要でしょう。
大変そうなイメージがあるかもしれませんが、保育士も、他業種の人から見たら同じように大変な仕事に思われているでしょう。
必要なスキルが似ている分、保育士を頑張ってきた経歴が、採用活動で有利に働くかもしれませんよ。
IT関連
パソコンで保育日誌や指導案などを作り、ドキュメント作成や表計算ツールなどを取り扱うスキルが身についた方はIT関連への転職も考えてみましょう。
中には、人と接することが少ない職場もあるため「人間関係に疲れた…」という保育士さんには特に向いているかもしれません。
保育士の転職はプロに任せよう!
保育士に向いてないのでは?と感じているのであれば、自分のキャリアを考えて転職することも手段の一つです。
保育士の方で「転職に慣れていて、誰の力も借りなくてOK!」というのはあまり聞いたことがありません。
転職を考えているのであれば、転職のプロである転職エージェントに相談しましょう。
転職エージェントのなかでも、保育士専門の転職エージェントがあるので、保育士専門のエージェントを利用すると良いでしょう。
また、転職サイトは複数登録することをおすすめしています。
特定のエージェントでしか入手ができない情報も複数登録しておくことで網羅できるためです。
転職サイトの掛け持ちについては、こちらの記事を参考にしてみてください。
まとめ
本記事では、保育士のうつ病をチェックする方法について解説しました。
大前提として、うつ病になってしまう前に、少しでもおかしいなと思うことがあれば、心の休息をとりましょう。
また、保育士の仕事にあなたの性格や考え方があっていない可能性もあります。
保育士の適性がないだけで、他の仕事でマッチし、転職した先で活躍することも少なくありませんm。
向いてない仕事をやり続けるのはきついですので、思い切って転職してみるのも一つの手段です。
転職をする際は、経験豊富な転職エージェントに必ず相談をしましょう。
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